マレーシアMM2Hの最新条件と申請手順|4カテゴリ制度と分岐点を整理

マレーシアへの移住を考えるとき、最初につまずくのが「MM2Hの条件が年ごとに違う」という情報の錯綜です。現行の条件は、観光・芸術・文化省のワンストップセンター(OSC MM2H)が2024年6月14日付で確定した4カテゴリ制。そこへ2025年5月28日の追加発表が乗っています。

日本語で出回っている「定期預金RM500,000・月収RM40,000以上」という条件は、現行の公式文書と一致しません。公式の定期預金はUSD建てで、オフショア月収の条件は全カテゴリで廃止と明記されています。

本記事は、マレーシア政府が公表している資料に載っている内容だけで、現行条件・連邦版とサラワク版の違い・申請手順を整理します。最終承認は内務省と入国管理局の管轄で、条件も数年ごとに見直されてきました。申請前には必ずMM2H公式(MOTAC)・サラワク州MTCP・在マレーシア日本国大使館の最新アナウンスをご確認ください

この記事でわかること

  • 現行MM2Hはプラチナ・ゴールド・シルバー・SEZ/SFZの4カテゴリで、定期預金はUSD建てで決まる
  • オフショア月収の条件は全カテゴリで廃止。代わりに住宅の購入・所有が全カテゴリで必須になった
  • 2025年5月28日の発表で入った「エンドースメントから1年以内に購入」などの期限
  • 連邦MM2HとサラワクS-MM2Hの条件差(定期預金・収入証明・滞在義務・スポンサー)
  • 公式が示す申請フローと、条件付き承認から90日以内に揃える書類

公的情報源: MM2H公式ポータル カテゴリ比較(参照)/OSC MM2H「新資格条件」2024年6月14日付(参照)/サラワク州MTCP(参照

結論を先に書きます

MM2Hは現在、プラチナ・ゴールド・シルバー・SEZ/SFZの4カテゴリで運用されています。定期預金はリンギットではなくUSD建てで、シルバーはUSD150,000。日本人の退職者・セミリタイア層が現実的に検討するのは、連邦シルバーかサラワクS-MM2Hの2択です。

分かれ道は預金額ではありません。連邦MM2Hは全カテゴリで住宅の購入・所有が義務(シルバーはRM600,000以上)で、10年間は売却できません。サラワクS-MM2Hは購入が任意です。マレーシアに家を持つ気があるかどうかが、最初の分岐になります。

この記事の要点
  • 現行は4カテゴリ。OSC MM2Hの新資格条件は2024年6月14日付で確定している
  • 定期預金はUSD建て。シルバーUSD150,000・ゴールドUSD500,000・プラチナUSD1,000,000
  • オフショア月収の条件は全カテゴリで廃止。代わりに住宅購入が義務化された
  • 就労・事業・投資が認められるのはプラチナのみ。それ以外は不可
  • サラワクS-MM2Hは定期預金RM500,000+収入証明が必要で、購入義務なし・年30日の滞在義務あり

東南アジアの移住情報のなかでも、MM2Hは条件の書き換わりが速い制度です。だからこそ、公式文書の日付を確かめてから判断することが何より大切になります。

目次

マレーシアMM2H制度の全体像と、条件が確定するまでの流れ

MM2Hは「Malaysia My Second Home」の略です。MM2H公式ポータルは、2002年の開始以来この制度が何度も作り直されてきたと説明しています。現在の版で新たに加わったのが、プラチナ・ゴールド・シルバーに経済特区/金融特区(SEZ/SFZ)を足した4カテゴリという構成です。

日付で押さえると、情報の新旧を自分で判別できるようになります。OSC MM2Hの「新資格条件」文書は2024年6月14日付で確定。そこへ2025年5月28日の追加発表が乗り、2025年10月1日からは申請がオンラインの予約システム経由になりました。

注意したいのは、いまも「定期預金RM500,000・月収RM40,000」という数字が流通している点です。この2つは現行の公式条件と一致しません。公式の定期預金はUSD建てで、オフショア収入の条件は「digugurkan(削除)」と明記されています。

現行MM2Hの4カテゴリ(OSC MM2H 公式条件)

カテゴリ有効期間定期預金申請時の年齢住宅購入義務参加費(一回のみ)
プラチナ20年(更新可)USD1,000,00025歳以上RM2,000,000以上RM200,000
ゴールド15年(更新可)USD500,00025歳以上RM1,000,000以上RM3,000
シルバー5年(更新可)USD150,00025歳以上RM600,000以上RM1,000
SEZ/SFZ10年(更新可)USD65,000(21〜49歳)/USD32,000(50歳以上)21歳以上ジョホール州フォレストシティの物件(価格下限は州の政策による)RM1,000

参考: MM2H公式サイト カテゴリ比較(MOTAC)OSC MM2H「新資格条件」2024年6月14日付

このほかに処理手数料が、プリンシパルRM5,000+扶養家族1人あたりRM2,500かかります。滞在義務は全カテゴリ共通で年間90日(累計)ですが、50歳以上には最低滞在日数の定めがありません

規模感をつかむために円で置き換えてみます。仮に1USD=150円・1RM=34円で計算すると、シルバーは定期預金が約2,250万円+住宅が約2,040万円。ゴールドは約7,500万円+約3,400万円、プラチナは約1億5,000万円+約6,800万円+参加費約680万円です。為替は動くので、この換算はあくまで規模感の目安として見てください。

日本人の退職者が現実的に狙うのはシルバーです。ただし上位カテゴリとの差は預金額だけではありません。就労・事業・投資ができるのはプラチナだけで、ゴールド・シルバー・SEZ/SFZはいずれも「不可。別途、該当するパスの申請が必要」と公式文書に書かれています。

MM2Hの主要3カテゴリ(公式条件)

シルバー(5年)
定期預金
USD150,000
申請時の年齢
25歳以上
住宅購入
RM600,000以上を必ず購入
滞在義務
年90日累計(50歳以上は定めなし)
就労・事業
不可
ゴールド(15年)
定期預金
USD500,000
申請時の年齢
25歳以上
住宅購入
RM1,000,000以上を必ず購入
滞在義務
年90日累計(50歳以上は定めなし)
就労・事業
不可
プラチナ(20年)
定期預金
USD1,000,000
申請時の年齢
25歳以上
住宅購入
RM2,000,000以上を必ず購入
滞在義務
年90日累計(50歳以上は定めなし)
就労・事業
可(4カテゴリで唯一)

図:定期預金はUSD建て。住宅の購入・所有は全カテゴリで必須。

出回っている条件と、現行の公式条件の食い違い

検索で出てくる条件と、公式文書に書かれている条件を並べます。ここがずれたまま準備を進めると、預金額も家の要否も丸ごと変わります。

項目よく見かける条件現行の公式条件(OSC MM2H)
カテゴリ数3階層4カテゴリ(SEZ/SFZを含む)
定期預金(シルバー)RM500,000USD150,000
オフショア月収月RM40,000以上全カテゴリで廃止(公式文書に「digugurkan=削除」と明記)
申請時の年齢30歳以上25歳以上(SEZ/SFZは21歳以上)
滞在義務シルバーは年60日全カテゴリ年90日(累計)。50歳以上は定めなし
住宅購入シルバーは任意全カテゴリで必須。10年間は売却不可
就労・事業ゴールドは条件付きで可プラチナのみ可

影響がいちばん大きいのは、下から2番目の行です。「預金を置くだけ」から「家を買って持ち続ける」へ、制度の性格そのものが変わっています

MM2Hシルバー(5年)— 連邦版でいちばん現実的なカテゴリ

シルバーは連邦MM2Hで財務条件がもっとも軽いカテゴリです。連邦版を狙うならここが起点になります。ただし軽いのは預金額の話で、住宅購入の義務は上位カテゴリと同じようにかかります

取得条件

  1. 申請時の年齢:満25歳以上
  2. 定期預金:USD150,000(金融サービス法2013またはイスラム金融サービス法2013で免許を受けた金融機関)
  3. 参加費:RM1,000(プリンシパル1件につき一回のみ・扶養家族分は不要)
  4. 処理手数料:プリンシパルRM5,000+扶養家族1人あたりRM2,500
  5. 住宅購入:RM600,000以上の住宅を購入・所有(10年間は売却不可)
  6. 滞在義務:年間90日(累計)。50歳以上には最低日数の定めなし
  7. 健康診断:承認後、MOTACが指定するパネルクリニック・病院で受診
  8. 健康保険:60歳以下の申請者に必要(マレーシア国内外の保険会社で全世界補償のもの)

オフショア収入の月額条件は、公式文書で全カテゴリ廃止と明記されています。年金や配当の月額が基準に届かないという理由で連邦MM2Hを見送っていた方は、前提が変わったと考えて構いません。

定期預金の引き出しと家族の同伴

預けたお金の扱いと、誰を連れて行けるかを整理します。

  • 定期預金は元本の最大50%まで引き出せる。用途は住宅購入・教育・医療・観光。公式ガイドでは承認後2年目以降と説明されている
  • 住宅購入を理由に引き出す場合、エンドースメント日より前の2年以内に購入した住宅であることが条件(2025年5月28日発表)
  • 同伴できるのは配偶者、21歳未満の実子・継子・養子、21〜34歳の子は無職かつ独身であること、医師が認定した障がいのある子(年齢制限なし)、両親および義理の両親
  • 子はマレーシアの政府認定高等教育機関まで進学でき、既存のMM2Hパスを使うか学生パスが自動的に付与される
  • マレーシアに持ち込む資金(定期預金など)は課税されない(公式の「カテゴリ特典」)

申請手順(公式フロー)

公式ガイドが示す流れは次のとおりです。個人での申請やウォークインは受け付けられません

  1. MOTACの免許を持つMM2H取扱業者(登録エージェント)を選ぶ
  2. 承認前の書類を業者へ提出(本人・扶養家族のパスポート写し、無犯罪証明、入国管理局のIMM.12を2部 ほか)
  3. 業者がOSC MM2Hへ申請書類を提出する
  4. OSC MM2Hが審査。承認されると条件付き承認書(CAL)が業者へ届く
  5. 通知を受けたら90日以内に、定期預金証書・健康保険(60歳以下)・健康診断報告(Medical Form II)・LHDN(内国歳入庁)で印紙を貼ったパーソナルボンド・有効なパスポートを揃える
  6. 処理手数料・参加費・パス・ビザの費用を支払う
  7. MM2Hパスのエンドースメントを受ける。以後1年以内に住宅の購入を済ませる

期限が2つ入っている点が実務上の勘所です。条件付き承認から90日で書類を揃え、エンドースメントから1年で家を買う。2025年10月1日からは、業者による申請がオンラインの予約システム経由に統一されました。

パスが取り消される条件

公式文書は、却下よりも「承認後の取り消し」を細かく定めています。準備の重心はここに置くのが合理的です。

  • 承認後に住宅を購入・所有しない(エンドースメント日から1年以内が期限)
  • 購入した住宅を10年以内に売却する(より高い価格の住宅への買い替えは可)
  • 50歳未満で、年間90日(累計)の滞在を満たさない
  • 条件付き承認から90日以内に、定期預金証書・保険・健康診断報告などを揃えられない
  • 定期預金を条件外の用途で引き出す

2025年5月28日の発表では、既存の身元審査に加えて王立マレーシア警察(PDRM)による無作為の面接が導入されました。同時に、就労・所得や扶養家族の追加情報が必要な申請には、条件付き承認書に補足の承認書を添える運用も始まっています。「預金さえ置けば通る」制度ではなくなっていると考えて準備してください。

取り消しにつながる3つの期限

  • 承認後の取り消しは、書類の不備より期限の未達に集中します。
  • 90日承認後の書類提出条件付き承認から90日以内に、定期預金証書・健康保険・健康診断報告などを揃える
  • 1年住宅の購入エンドースメント日から1年以内に購入・所有を済ませる(2025年5月28日発表)
  • 10年売却の禁止買った住宅は10年間売れない。より高い価格の住宅への買い替えのみ認められる

預金額より先に、この3つの期限をカレンダーへ置くのが安全です。

図:MM2Hパスの取り消しにつながる3つの期限。

MM2Hゴールド(15年)— 期間を買うカテゴリ

ゴールドはシルバーの3倍を超える定期預金(USD500,000)が必要です。就労や起業が解禁されるわけではないので、得られるのは15年という期間と、更新間隔の長さだと考えるのが実態に近くなります。

取得条件

  • 申請時の年齢:満25歳以上
  • 定期預金:USD500,000
  • 参加費:RM3,000(一回のみ)
  • 処理手数料:プリンシパルRM5,000+扶養家族1人あたりRM2,500
  • 住宅購入:RM1,000,000以上(10年間は売却不可)
  • 滞在義務:年間90日(累計)。50歳以上は定めなし
  • 健康診断・健康保険(60歳以下):シルバーと同条件

ゴールドで「できないこと」

ここは誤解が広がりやすいところなので、公式の扱いをそのまま示します。ゴールドの事業・投資活動と就労機会は、いずれも「不可。別途、該当するパスの申請が必要」です。

  • 就労は不可(パートタイムを含む)
  • 事業・投資活動は不可
  • パスの更新料はRM3,000(プリンシパル・扶養家族分)

ゴールドとシルバーの違い

項目シルバーゴールド
定期預金USD150,000USD500,000
有効期間5年(更新可)15年(更新可)
参加費(一回のみ)RM1,000RM3,000
住宅購入義務RM600,000以上RM1,000,000以上
滞在義務年90日(50歳以上は定めなし)年90日(50歳以上は定めなし)
就労・事業不可不可
更新料RM1,500RM3,000

差が出るのは期間と、買うべき家の価格です。「マレーシアで働きたい」「会社を作りたい」という目的でゴールドを選ぶ判断は、現行条件では成り立ちません。就労を伴うなら、プラチナかMM2H以外の就労パスを検討することになります。

MM2Hプラチナ(20年)— 就労・事業ができる唯一のカテゴリ

プラチナは定期預金USD1,000,000に加えて、参加費だけでRM200,000(一回のみ)がかかります。他カテゴリの参加費がRM1,000〜3,000であることを考えると、桁が2つ違います。

取得条件

  • 申請時の年齢:満25歳以上
  • 定期預金:USD1,000,000
  • 参加費:RM200,000(一回のみ)
  • 住宅購入:RM2,000,000以上(10年間は売却不可)
  • 滞在義務:年間90日(累計)。50歳以上は定めなし
  • 健康診断・健康保険(60歳以下):他カテゴリと同条件

プラチナだけに認められること

  • 事業・投資活動が可能
  • 就労が可能
  • 扶養家族に加えて外国人メイドの帯同が可能(他カテゴリには無い)
  • パスの更新料はRM5,000

プラチナの位置づけ

プラチナは「マレーシアで実際に働く、または事業を持つ人」向けの設計です。裏を返すと、就労も事業もしないなら、USD1,000,000とRM200,000を投じる理由は期間の長さだけになります。

退職目的でこの選択が合理的になる場面は、ほとんどありません。プラチナを検討する条件は、マレーシア国内での就労か事業が具体的にあることです。

MM2H SEZ/SFZ(10年)— フォレストシティ限定の枠

4つ目のカテゴリが、経済特区/金融特区(SEZ/SFZ)向けの枠です。定期預金の条件がもっとも軽い一方、住む場所と買い方が細かく決められています。

取得条件

  • 申請時の年齢:満21歳以上
  • 定期預金:USD65,000(21〜49歳)/USD32,000(50歳以上)
  • 参加費:RM1,000(一回のみ)
  • パス:10年(更新可)
  • 滞在義務:年間90日(累計)
  • 更新料:RM300
  • 就労・事業・投資:不可

条件が軽い代わりに付く制約

  • 購入先はジョホール州フォレストシティの物件に限定(2025年5月28日の発表で、ジョホール州当局との協議を踏まえた確定事項として示された)
  • エンドースメントの前に購入または所有を済ませる必要がある
  • 開発業者からの直接購入のみ。不動産仲介や既存オーナーからの購入は不可
  • 取扱業者は売買をInvest Malaysia Facilitation Centre Johor(IMFC-J)へ通知する
  • 定期預金の50%引き出しを住宅購入に充てる場合、エンドースメント日より前の6か月以内の購入であること
  • 購入した物件は10年間売却できない(買い替えは可)

住む場所をフォレストシティに固定できるかどうかが分岐点です。シンガポールに近い立地を評価するなら選択肢になりますが、クアラルンプールやペナンに住みたい方には向きません(参考: OSC MM2H「最新のお知らせ」2025年5月28日付)。

サラワクS-MM2H(5+5年)— 家を買わずに済む選択肢

サラワク州はボルネオ島にある州で、独自の入国管理権限を持つ歴史的経緯から、連邦MM2Hとは別建ての「S-MM2H」を運営しています。窓口は州の観光・創造産業・舞台芸術省(MTCP)です。

連邦版との最大の違いは、住宅購入が任意であること。財務条件は必ずしも軽くありませんが、「マレーシアに家を持ちたくない」なら現実的な選択肢になります。

連邦MM2Hシルバーとサラワク版S-MM2H

連邦MM2H シルバー
定期預金
USD150,000
収入の証明
不要(全カテゴリで廃止)
住宅購入
RM600,000以上を必ず購入
有効期間
5年(更新可)
滞在義務
年90日累計(50歳以上は定めなし)
サラワク S-MM2H
定期預金
RM500,000(州内のパネル銀行)
収入の証明
年金・給与 月RM10,000(単身)ほかが必要
住宅購入
任意
有効期間
5+5年
滞在義務
サラワク州内に年30日以上

図:家を買うか、収入を証明するか。分岐はここにある。

S-MM2Hの取得条件(MTCP公式ガイド・2025年7月31日改訂)

  • 申請時の年齢:満30歳以上
  • 対象:マレーシアと外交関係のあるすべての国の国民(イスラエル・北朝鮮を除く)
  • 定期預金:RM500,000(主申請者・サラワク州内のパネル銀行に預け入れ)
  • 上記に加えて、次のいずれかを証明する

– 年金:月RM10,000(単身)/月RM15,000(扶養家族を伴う場合) – オフショア収入:月RM10,000(単身)/月RM15,000(扶養家族を伴う場合) – 貯蓄:直近3か月の月末残高 RM100,000(単身)/RM200,000(扶養家族を伴う場合)※審査あり

  • スポンサー:サラワク出身で現在サラワクに住む個人、またはサラワク登録の免許エージェント
  • 処理手数料:RM5,000(一回のみ・返金不可)
  • パスポート:申請提出時点で残存24か月以上
  • 無犯罪証明:原本。提出日から12か月以内のもの
  • 医療保険:主申請者は60歳未満なら加入必須。扶養家族もパス期間中の加入が必要
  • 健康診断:サラワク州内の医療機関で受け、州の政府医師の裏書きを得る

2025年5月16日から、個人スポンサーは配偶者・親(継親を含む)・子・兄弟姉妹の近親者に限定されました。サラワクに近親者がいない場合は、州登録の免許エージェントを使うことになります。個人スポンサーが同時に引き受けられるのは1人だけです。

承認後の条件

  • パスは5年+5年。6〜10年目への延長はサラワク州入国管理局(JIMS)へ申請する
  • 10年を超えて続けるなら新規申請としてやり直す(期限の6か月前に提出)
  • 定期預金はRM250,000を最低残高として維持する
  • 参加1年後に最大50%まで引き出せる。用途はサラワク州内での住宅購入・自動車購入・医療費・子の教育費
  • 主参加者はサラワク州内に年30日以上滞在することが、延長・更新の条件になる
  • フルタイム就労は不可。州の人材機関が承認した専門分野(教育・銀行/証券・製造・医療)で週20時間までのパートタイムのみ可
  • 現地パートナーとの合弁では、払込資本RM250,000以上の49%までの少数株主になれる

S-MM2Hの注意点

  • 住宅購入は任意。購入する場合の最低価格はクチン管区RM600,000/その他の管区RM500,000(1998年の土地法関連命令による)
  • 定期預金はサラワク州内のパネル銀行に限られる(メイバンク・パブリックバンク・HSBC・CIMB・RHB・OCBC・UOB ほか)
  • 健康診断はサラワクで受け直す必要がある。海外で受けた場合、パス受領前に州内で再受診して政府医師の裏書きを得る
  • 申請書類はMTCPのオンライン申請システム(MOAS)経由で提出する

連邦MM2H vs S-MM2Hの選び方

項目連邦シルバーサラワクS-MM2H
定期預金USD150,000RM500,000(最低残高RM250,000を維持)
収入・資産の証明不要年金/収入 月RM10,000〜、または貯蓄RM100,000〜
申請時の年齢25歳以上30歳以上
住宅購入RM600,000以上を必ず購入任意
有効期間5年(更新可)5+5年
滞在義務年90日(50歳以上は定めなし)サラワク州内に年30日
スポンサー不要(登録エージェント経由で申請)必要(近親者または免許エージェント)
就労不可週20時間までのパートタイムは条件付きで可

選び分けは単純です。家を買ってもよくクアラルンプールに住みたいなら連邦シルバー、家を持ちたくないならサラワクS-MM2Hという棲み分けで判断できます(参考: サラワク州MTCP公式)。

なお、東南アジア全体の移住手順や費用感を先に押さえたい方は、東南アジア移住の手順と費用ガイドもあわせてご確認ください。

住宅購入義務の中身 — 連邦MM2Hで最も重い条件

現行の連邦MM2Hで、預金額より生活設計を左右するのがこの条件です。全カテゴリで住宅の購入・所有が必須になっています。

カテゴリ別の最低価格と期限

カテゴリ購入する住宅の最低価格購入の期限
プラチナRM2,000,000以上エンドースメント日から1年以内
ゴールドRM1,000,000以上エンドースメント日から1年以内
シルバーRM600,000以上エンドースメント日から1年以内
SEZ/SFZジョホール州フォレストシティの物件(価格下限は州の政策による)エンドースメントより前に購入・所有

押さえておきたい3つの制約

  • 10年間は売却できない。ただし、より高い価格の住宅への買い替え(アップグレード)は認められる
  • 条件を満たさない場合、MM2Hパスは取り消される
  • 定期預金の50%を住宅購入に充てるには、エンドースメント日より前の2年以内に購入した住宅である必要がある(SEZ/SFZは6か月以内)

「5年住んでみて合わなければ引き上げる」という組み立ては、現行制度では取りにくくなりました。値上がりを狙う前に、10年動かせない資産を持てるかどうかから考えるほうが安全です。

MM2H申請前にやるべき5つの準備

どのカテゴリを選ぶにせよ、先に整えておくと手戻りが減る項目が5つあります。

  1. MOTAC免許を持つ取扱業者を確認する
  2. 無犯罪証明(COGC)を取得する
  3. 住宅購入の予算と物件の方向性を決める
  4. 健康保険を用意する(60歳以下)
  5. 承認後90日に備えて資金を動かせる状態にする

1. MOTAC免許を持つ取扱業者を確認する

公式文書は、個人での申請やウォークインは受け付けないと明記しています。1992年観光産業法に基づく免許を持つ業者を通す必要があり、免許業者の一覧はMOTACの照会ページで確認できます。2025年10月1日からは、業者による申請がオンラインの予約システム経由に統一されました。

2. 無犯罪証明(COGC)を取得する

連邦MM2Hの承認前チェックリストでは、プリンシパルと18歳を超える扶養家族に無犯罪証明(COGC/警察証明/クリアランス証明)が必要です。日本では各都道府県警察本部で申請します。サラワクS-MM2Hでは「提出日から12か月以内の原本」という条件が明記されており、英語でない場合は有資格翻訳者による翻訳を添えます。

3. 住宅購入の予算と物件の方向性を決める

エンドースメントから1年という期限があるため、承認が出てから物件を探し始めると間に合わないことがあります。カテゴリごとの最低価格(シルバーRM600,000/ゴールドRM1,000,000/プラチナRM2,000,000)を先に固めて動くのが安全です。

4. 健康保険を用意する(60歳以下)

公式ガイドの申請フローでは、健康保険は60歳以下の申請者に必要とされ、マレーシアまたは海外の保険会社で全世界補償のものという条件が付いています。補償額の指定は公式文書には記載がありません。

長期居住向けの保険は補償範囲と契約期間で差が出やすく、申請前に比較しておくと手戻りを減らせます。具体的な選び方は海外移住保険の比較(クレカ付帯・医療・旅行)で整理しています。

5. 承認後90日に備えて資金を動かせる状態にする

条件付き承認が出たあと、定期預金証書を含む書類を90日以内に揃えます。条件はUSD建てで書かれていますが、2025年5月28日の発表ではUSD相当額をリンギット(MYR)で預けることが推奨と示されました。日本側からの送金経路と所要日数を、申請前に一度試しておくと安全です。

VPN・現地ネット環境の備え

マレーシアはクアラルンプール・ペナン・ジョホール都市部のWi-Fi環境は良好です。ただし、日本のクレジットカード認証・銀行アプリ・地理制限のある動画配信サービスを使う際には、VPNが事実上必須になります。

住宅購入や定期預金の手続きで、日本の金融機関のオンライン画面を現地から開く場面も増えます。申請前に日本の自宅環境で試験的に導入し、日本円⇔リンギットの送金フローを実機テストしておくと、取得後の混乱が大幅に減ります。

長期居住中の日本の銀行・証券アプリログイン、地理制限コンテンツの視聴に備えるなら、申請段階からの導入が安心です。海外からの送金手段については海外送金の比較(海外在住者向け)もあわせてご覧ください。

タイLTRビザ・フィリピンSRRVとの比較

東南アジア3カ国(タイ・マレーシア・フィリピン)の長期居住ビザを比べると、それぞれに明確な特徴があります。

項目マレーシアMM2H(シルバー)タイLTRビザフィリピンSRRV(50歳以上・年金有)
最低財務条件定期預金USD150,000+住宅RM600,000以上の購入年収8万USD(過去2年)/資産100万USD預託金1万USD+年金月800USD
有効期間5年(更新可)10年(5+5)永住
滞在義務年90日(50歳以上は定めなし)規定なし規定なし
物件購入必須(RM600,000以上・10年売却不可)不可(コンドのみ可)可(条件あり)
就労不可(プラチナのみ可)可(許可が必要)不可(年金者対象)
公式費用参加費RM1,000+処理手数料RM5,000(扶養家族1人RM2,500)15〜25万円5〜10万円
取得難易度中〜高(住宅購入の期限あり)中(書類量が多い)低〜中
言語環境英語通用度が高いタイ語・英語英語通用度が高い

3カ国の選び分けは、求める条件で整理できます。

  • 英語インフラ・先進国の医療水準を求める:マレーシアMM2H
  • 税優遇・東南アジアハブとしての位置・10年の長期滞在:タイLTR
  • 退職金で永住権・温暖な気候・英語環境:フィリピンSRRV
  • 家を持たずに身軽でいたい:タイLTR or フィリピンSRRV、またはサラワクS-MM2H

MM2Hは「マレーシアに家を持つ前提で長く住む人」向けの制度に変わりました。腰を据えるならMM2H、身軽さを残すなら他の2カ国という整理になります。タイの隣国ビザとあわせて検討するなら、東南アジア移住の手順と費用ガイドで全体像を先に把握しておくと比較が進みます。

クアラルンプール・ペナン・ジョホールバルの居住費比較

MM2H取得後の居住エリアとして、日本人移住者に選ばれる3都市の費用感を整理します。クアラルンプール(KL)、ペナン(ジョージタウン)、ジョホールバル(JB)の比較です。

項目クアラルンプール(モントキアラ)ペナン島(ジョージタウン)ジョホールバル(イスカンダル)
家賃(2LDKコンド・中堅)RM4,500〜8,000(約16〜28万円)RM3,000〜5,500(約11〜19万円)RM2,500〜4,500(約9〜16万円)
食費(自炊6:外食4)RM2,000〜3,000RM1,500〜2,500RM1,500〜2,500
光熱・通信費RM400〜700RM350〜600RM350〜600
交通費(タクシー中心)RM600〜1,200RM400〜800RM400〜800
月額合計(単身想定)RM7,500〜13,000(約26〜46万円)RM5,250〜9,400(約18〜33万円)RM4,750〜8,400(約17〜29万円)

※2026年時点の目安・1RM=35円換算。為替変動で前後します。家賃は中堅クラスのコンドミニアム(プール・ジム付き)想定です。

3都市のなかでは、ペナン島(ジョージタウン)が日本人退職者層に人気です。理由は「クアラルンプールより家賃が3割安い」「英語インフラが整っている」「歴史的街並みと食文化が豊富」の3点に集約されます。ジョホールバルはシンガポールへの通勤・往来が可能という独自メリットがあり、現役世代やシンガポール拠点のビジネスマンに選ばれます。

MM2H定期預金の置き方

定期預金は、マレーシアの金融サービス法2013(Act 758)またはイスラム金融サービス法2013(Act 759)で免許を受けた金融機関に預け入れます。公式文書が定めているのはこの条件だけで、特定の銀行を指定してはいません。

通貨はUSD規定・MYR預入が推奨

条件はUSD建て(シルバーUSD150,000など)で書かれています。一方、2025年5月28日の発表では各カテゴリのUSD相当額をリンギット(MYR)で預けることが推奨と示されました。円→リンギットの為替と、USD換算での目減りの両方を見ることになります。

引き出せる範囲と用途

  • 元本の最大50%まで引き出せる
  • 用途は住宅購入・教育・医療・観光に限定される
  • 公式ガイドでは承認後2年目以降と説明されている
  • 住宅購入を理由にする場合、エンドースメント日より前の2年以内(SEZ/SFZは6か月以内)に購入した住宅であること

税の扱い

公式は「カテゴリ特典」として、マレーシアに持ち込む資金(定期預金など)への課税免除を挙げています。シルバーとSEZ/SFZの条件表では、オフショア収入と持ち込み資金の双方が非課税と記載されています。

為替リスク

定期預金はマレーシア国内に置くため、円⇔リンギットに加えてUSD換算という二重の為替を見ることになります。5年後の更新時に円換算でどう見えるかは、預け入れ時点では決められません。「戻ってくる金額」ではなく「置いたまま動かせない金額」として見積もるのが安全です。

MM2H取得後の税務と日本側の手続き

MM2Hで長期居住する場合、日本側とマレーシア側の双方で税務手続きが発生します。事前に押さえておきたい論点を整理します。

日本の住民票・国民健康保険・国民年金の取扱い

マレーシアに1年以上居住する場合、市区町村に海外転出届を提出するのが一般的です。提出すると住民票が抹消され、以下の取扱いになります。

  • 国民健康保険:脱退(マレーシア国内有効の医療保険が必要)
  • 国民年金:任意加入の継続が可能(手続きが必要)
  • 住民税:転出年度の翌年から非課税(前年度分は要納付)
  • 日本のクレジットカード:住所変更で継続可(カード会社により対応差あり)

ただし、年間183日以上日本国内に滞在する場合は、日本の税務上の居住者と判定される可能性があります。シルバーの滞在義務は年90日(累計)で、50歳以上には最低日数の定めがありません。そのため、日本に年200日以上滞在するケースも現実に起こります。

マレーシア側の税の扱い

MM2Hの公式条件表は、カテゴリ特典としてマレーシアに持ち込む資金(定期預金など)への課税免除を明記しています。シルバーとSEZ/SFZの条件表では、オフショア収入もあわせて非課税と記載されています。

ただしこれはMM2Hプログラムの条件表に書かれた特典であり、マレーシアの所得税制そのものの解説ではありません。就労や事業の所得が絡む場合の取扱いは、現地の税務専門家への確認が安全です。

日本の証券口座・銀行口座の維持

MM2H取得後も日本の証券口座・銀行口座は基本的に維持できますが、「海外転出届」の有無で対応が変わります。証券会社によっては「日本国内居住者のみ」が口座保有条件で、海外転出届を出すと解約を求められるケースがあります。主要証券会社の最新方針を申請前に確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q1:MM2Hの取得にはどれくらい時間がかかりますか?

公式文書は総所要期間を示していません。代わりに期限が2つ定められています。条件付き承認(CAL)を受けてから90日以内に定期預金証書・健康保険・健康診断報告などを揃えること、パスのエンドースメント日から1年以内に住宅の購入を済ませることです。審査そのものの期間は、MOTAC免許を持つ取扱業者に確認してください。

Q2:MM2Hの定期預金は途中で取り崩せますか?

元本の最大50%まで引き出せます。用途は住宅購入・教育・医療・観光に限定され、公式ガイドでは承認後2年目以降と説明されています。住宅購入を理由にする場合は、エンドースメント日より前の2年以内(SEZ/SFZは6か月以内)に購入した住宅であることが条件です。サラワクS-MM2Hは州の規定が別で、参加1年後に50%まで、用途はサラワク州内の住宅購入・自動車購入・医療費・子の教育費に限られます。

Q3:MM2Hで就労はできますか?

就労と事業・投資活動が認められるのはプラチナのみです。ゴールド・シルバー・SEZ/SFZはいずれも「不可。別途、該当するパスの申請が必要」と公式文書に明記されています。サラワクS-MM2Hは、州の人材機関が承認した専門分野で週20時間までのパートタイムが可能です。マレーシア国内での税務取扱いには注意が必要です。

Q4:MM2Hホルダーの所得税はどうなりますか?

MM2Hの公式条件表は、カテゴリ特典としてマレーシアに持ち込む資金(定期預金など)への課税免除を挙げています。シルバーとSEZ/SFZの条件表では、オフショア収入もあわせて非課税と記載されています。ただし、これはプログラムの条件表に書かれた特典であり、税制そのものの解説ではありません。日本側の納税義務は、税務上の居住者判定(183日ルール等)で別途判断されます。

Q5:MM2Hの申請にかかる公式費用はどれくらいですか?

公式に定められているのは、参加費(プラチナRM200,000/ゴールドRM3,000/シルバー・SEZ/SFZ RM1,000・いずれも一回のみ)と、処理手数料(プリンシパルRM5,000+扶養家族1人あたりRM2,500)です。更新料はプラチナRM5,000/ゴールドRM3,000/シルバーRM1,500/SEZ/SFZ RM300。サラワクS-MM2Hは処理手数料RM5,000(返金不可)です。取扱業者の報酬はこれとは別にかかるため、見積もりを取ってください。

Q6:MM2Hで医療水準はどうですか?

マレーシアはアジアでも医療水準が高く、特にクアラルンプール(パンタイ・グレネアグルス・KPJ系列)の私立病院は欧米と同等水準とされます。日本人医師がいる病院もあり、英語通用度が高いため受診のハードルが低めです。ただし地方部では水準が下がるため、主要都市での居住が安全です。

Q7:MM2Hの更新時に却下されることはありますか?

公式は、プログラムの最長期間が終わったあとは5年ごとに更新でき、更新時に有効なパスポート・最新の健康診断報告・健康保険の提出を求めると定めています。更新料はシルバーRM1,500です。期間中にパスポートの有効期限が切れる場合は、セキュリティステッカーを新しいパスポートに貼り替える手続きが必要になります。年間90日(累計)の滞在や住宅の保有といった条件を満たしていないと、パスが取り消される可能性があります。

Q8:MM2H取得後にマレーシア国籍は取れますか?

MM2Hは長期滞在ビザであり、国籍取得の直接ルートではありません。マレーシア国籍は「マレーシア人配偶者経由」または「相当年数の永住権(PR)保有」が前提で、外国人にとってハードルが極めて高いです。MM2Hは「永住権ではなく長期滞在権」と理解してください。

Q9:MM2Hで家族(配偶者・子・両親)は同伴できますか?

連邦MM2Hは全カテゴリで、配偶者・21歳未満の子(実子/継子/養子)・21〜34歳の無職かつ独身の子・医師が認定した障がいのある子(年齢制限なし)・両親および義理の両親を同伴できます。外国人メイドの帯同はプラチナのみです。参加費は扶養家族には課されませんが、処理手数料は1人あたりRM2,500かかり、健康診断も家族分が個別に必要になります。

Q10:MM2Hを取り消されることはありますか?

あります。公式が明記しているのは、住宅の購入・所有の条件を満たさない場合(エンドースメント日から1年以内が期限)と、購入した住宅を10年以内に売却した場合です。より高い価格の住宅への買い替えは認められます。加えて2025年5月28日の発表で、王立マレーシア警察(PDRM)による無作為の面接が身元審査に追加されました。

まとめ|MM2Hの選び方は「家を買うか×働くか×どこに住むか」の3軸

マレーシアMM2Hのカテゴリ選びを、最後に整理します。

この記事のまとめ
  • 家を買ってもよく、クアラルンプールやペナンに住みたい:連邦シルバー(定期預金USD150,000+住宅RM600,000以上)
  • 家を持ちたくない:サラワクS-MM2H(定期預金RM500,000・購入は任意・サラワク州内に年30日)
  • 期間を長く確保したい:ゴールド(15年・USD500,000・住宅RM1,000,000以上)。就労は不可
  • マレーシアで働く・事業を持つ:プラチナ(20年・USD1,000,000+参加費RM200,000)
  • ジョホール州フォレストシティでよい:SEZ/SFZ(USD65,000/50歳以上はUSD32,000)
  • 準備の重心は書類ではなく期限。承認後90日・エンドースメント後1年・売却禁止10年の3つ

MM2Hは数年ごとに条件が見直されてきた制度です。最新情報は必ずMM2H公式(MOTAC)・サラワク州MTCP・在マレーシア日本国大使館の3一次ソースで確認し、申請計画を立ててください。費用面の準備として、海外送金や移住保険の比較を先に済ませておくと、取得後の生活立ち上げがスムーズになります。


免責事項

※本記事に記載のMM2H要件・定期預金額・費用・申請手順は、マレーシア観光・芸術・文化省(MOTAC)ワンストップセンター(OSC MM2H)が公表する資料(2024年6月14日付「新資格条件」、2025年5月28日付お知らせ、MM2H公式ポータル、公式申請ガイド)およびサラワク州MTCPの申請ガイド(2025年7月31日改訂)を2026年8月時点で参照し整理したものです。運用は予告なく変わることがあります。申請前に必ずMM2H公式(MOTAC)・サラワク州MTCP・在マレーシア日本国大使館の最新公式情報をご確認ください。個別案件の判断は行政書士・弁護士または公式窓口へご相談ください。


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公的情報源(本記事の根拠資料)

  • マレーシア観光・芸術・文化省(MOTAC)MM2H公式ポータル「カテゴリ比較」(www.mm2h.gov.my・2026年8月閲覧)
  • MM2H公式ポータル「申請要件と規定」(www.mm2h.gov.my・2026年8月閲覧)
  • OSC MM2H「MM2Hプログラム参加の新資格条件」2024年6月14日付(www.motac.gov.my・PDF・2026年8月閲覧)
  • OSC MM2H「MM2Hプログラム最新のお知らせ」2025年5月28日付(www.motac.gov.my・PDF・2026年8月閲覧)
  • サラワク州 観光・創造産業・舞台芸術省(MTCP)「S-MM2H申請要件」(mtcp.sarawak.gov.my・2026年8月閲覧)

本記事の数値・制度情報は、上記のマレーシア政府公式資料を2026年8月に直接参照して整理したものです。MM2Hの申請要件は今後も改定が予想されるため、最終決定前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

Hiranoです。海外移住とビザ申請をサポートする会社で4年間、タイ・マレーシア・フィリピンへ移る方の手続きを補佐してきました。担当した申請は100件を超えます。

退職後は自分自身もタイに2年住み、バンコクとチェンマイでビザの更新や現地の銀行口座開設、毎月の生活費のやりくりを一通り経験しました。書類を代わりに整える側と、実際に現地で暮らす側。両方を通ると、パンフレットには載らない落とし穴が見えてきます。ビザの条件や税制は短い期間でも変わるので、このサイトの情報を出発点にしつつ、申請前には必ず大使館や入国管理局の最新情報をご確認ください。東南アジア移住の実務を、なるべく具体的にお伝えします。

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