バリ島移住のビザは、目的と資金・年齢で「訪問ビザ・セカンドホーム(E33)・リタイアメント(E33F)・リモートワーカー(E33G)」の4ルートに分かれます。生活費は単身で月10万円台〜が目安です。インドネシアの制度は変更が特に速いため、要件は必ず移民局の最新情報で確認します(2026年7月時点)。
この記事でわかること
- バリ島移住のビザは訪問ビザ・セカンドホーム・リタイアメント・リモートワーカーの4ルートで選ぶ
- 選ぶ基準は滞在の目的・資金・年齢・収入源の4つ
- 生活費は単身で月10万円台〜、エリアと暮らし方で大きく動く
- エリアはチャングー(ノマド)・ウブド(静けさ)・スミニャック(利便)で向き不向きが分かれる
- インドネシアのビザ制度は変更が特に速い=必ず移民局の一次情報で確認する
公的情報源: インドネシア移民局「e-Visa / 各種ビザ」(参照)/在インドネシア日本国大使館(参照)/外務省 海外安全ホームページ(参照)
バリ島移住のビザは4ルート|まず目的から選ぶ
先に結論です。バリ島移住のビザは、「訪問ビザ・セカンドホーム(E33)・リタイアメント(E33F)・リモートワーカー(E33G)」の4ルートから、滞在の目的・資金・年齢で選びます(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
バリ島はインドネシアの一部なので、「バリ島専用のビザ」はありません。適用されるのはインドネシア全体のビザ制度です。
ここでいちばん大切なのは、インドネシアのビザ制度は変更が特に速いという点です。近年もセカンドホームビザ(2022年12月)やリモートワーカービザ(2024年)が新設され、区分や名称の再編も続いています。
そのため本記事の数値・要件は「2026年7月時点の目安」として読み、申請前には必ず移民局や大使館の最新情報を確認してください。
まず、自分の滞在目的と条件から、どのビザが入口になるかを確認します。
バリ島移住のビザは4ルート
- 滞在の目的・資金・年齢で入口が分かれます。
- まず試す訪問ビザ/到着ビザ(VOA)30日の滞在で1回30日の延長ができ最大60日。費用は50万ルピア(約4,700円)程度
- 資金があるセカンドホーム(E33)5〜10年。約13万米ドル相当の資金証明が要る
- 60歳以上・年金リタイアメント(E33F)長期の更新型。月US$3,000程度の収入と保険が条件
- 海外リモート勤務リモートワーカー(E33G)1年。年収US$60,000以上の海外収入が条件
制度の変更が特に速いため、申請前に移民局の一次情報で確認します。
図:バリ島移住のビザは目的・資金・年齢で入口が分かれる(2026年7月時点)
旧B211Aは今どうなっている?
以前「移住の入口」として広く使われた旧B211A(社会文化訪問ビザ)は、インデックス番号制への再編で区分・名称が変わっています(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
現在は到着ビザ(VOA/e-VOA)や訪問ビザ(C系)が短期・お試し滞在の入口です。日本国籍者向けのビザ免除は2026年7月時点で停止されており、短期の観光目的でもVOAなどの取得が必要とされています。
古い在住ブログには「ビザ免除で入れる」「B211Aで長期滞在」といった旧情報が残りがちです。名称にとらわれず、最新の区分を移民局で確認するのが安全です。
バリ島移住のビザの選び方|4つのルートを比較
先に結論です。長期のバリ島移住は、資金があればセカンドホーム、60歳以上で年金があればリタイアメント、海外リモート勤務ならリモートワーカー、という形で入口が分かれます(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
短期で「まず暮らしを試す」なら訪問ビザ、腰を据えるなら長期ビザ、という二段構えで考えると整理しやすくなります。
① 訪問ビザ・到着ビザ(お試し・数か月)
到着ビザ(VOA/e-VOA)は30日の滞在で、1回30日の延長ができ最大60日が一般的です(インドネシア移民局/2026年7月時点)。費用は50万ルピア(約4,700円)程度とされています。
より長く滞在したい場合は訪問ビザ(旧B211A系)を使い、延長を重ねて数か月滞在する動線が知られています。ただしこれらのビザで現地就労はできません。移住の「お試し期間」と位置づけるのが現実的です。
② セカンドホームビザ(E33)
2022年12月に新設された長期滞在ビザで、5年または10年の滞在が可能です(インドネシア移民局/2026年7月時点)。資格要件として、おおむね13万米ドル相当(インドネシアの銀行預託や不動産など)の資金証明が求められるとされています。
就労を目的としない長期滞在向けで、資金に余裕がある人・資産で暮らす人に向いた選択肢です。
③ リタイアメントビザ(E33F)
原則60歳以上を対象とし、年金など月US$3,000程度の収入証明が目安とされる長期滞在ビザです(インドネシア移民局/2026年7月時点)。海外医療保険や滞在先の要件が付くのが一般的です。
将来的にゴールデンビザ系(シルバーヘアー等)へ移行する方針も示されており、区分が動きやすい領域です。老後のバリ島移住を考える人の中心的な選択肢になります。
④ リモートワーカービザ(E33G)
2024年に導入された、海外の企業・クライアント向けにリモートで働く人のための1年滞在ビザです(インドネシア移民局/2026年7月時点)。年収US$60,000以上などの収入要件があり、インドネシア国外から収入を得ていることが前提とされています。
働きながらバリ島に暮らしたいデジタルワーカー向けの入口です。なお税務上の扱いは滞在日数などで変わるため、事前確認が欠かせません。
4つのビザの比較
| ビザ | 主な対象 | 滞在期間の目安 | おおまかな条件 |
|---|---|---|---|
| 訪問ビザ/VOA | お試し・短期 | 30〜60日(延長で数か月) | 就労不可・入口向け |
| セカンドホーム(E33) | 資金がある長期滞在者 | 5〜10年 | 約13万米ドル相当の資金証明 |
| リタイアメント(E33F) | 60歳以上・年金生活者 | 長期(更新型) | 月US$3,000程度の収入・保険 |
| リモートワーカー(E33G) | 海外リモート勤務者 | 1年 | 年収US$60,000以上・海外収入 |
上記の金額・年齢・期間はいずれも2026年7月時点の目安です。要件は改定が続いているため、申請前にインドネシア移民局のe-Visaサイトで必ず確認してください。国別のビザ制度を横断で見たい場合はタイ・マレーシア・フィリピン移住の比較も参考になります。
バリ島移住の生活費は月いくら?単身・夫婦の目安
先に結論です。バリ島移住の生活費は、単身で月10万円台〜が現実的な目安で、エリアと暮らし方で大きく変わります(現地相場/2026年7月時点)。
「東南アジアだから激安」というイメージだけで移住すると、住居や医療で想定が狂いがちです。項目別に見ておくと計画が立てやすくなります。
毎月かかるお金を、住居・食費・交通通信・保険医療の4つに分けて見ていきます。
毎月かかるお金は4つに分けて見る
- 単身で月10万円台〜が現実的な目安
- 住居家賃が最大の変動要因。エリアと築年・設備で数倍の差が出る
- 食費ワルン(食堂)中心なら安く、カフェ・輸入食材中心だと日本並みに近づく
- 交通・通信自宅ネットは月3,000円程度が目安だが、安定度はエリアで差が大きい
- 保険・医療非居住者は私費診療が基本。海外医療保険の費用を必ず織り込む
図:バリ島移住の生活費は住居・食費・交通通信・保険医療の4つで見る(2026年7月時点)
費用が動く3つのポイント
- 住居:家賃が最大の変動要因。エリアと築年・設備で数倍の差が出る
- 食事の取り方:ワルン(食堂)中心なら安く、カフェ・輸入食材中心だと日本並みに近づく
- 保険・医療:非居住者は私費診療が基本。海外医療保険の費用を必ず織り込む
現地通貨(ルピア)は変動が大きく、円安局面では体感の生活費が上がります。為替の影響を受ける前提で、余裕を持った資金計画にしておくと安心です。
海外送金や生活費の受け取りをどうするかは、手数料と為替差で年間コストが変わります。方法の比較はWise(ワイズ)海外送金の使い方で整理しています。医療への備えは海外移住の保険比較もあわせて確認してください。
バリ島移住のエリア選び|チャングー・ウブド・スミニャック
先に結論です。バリ島移住のエリアは、チャングー(ノマド)・ウブド(静けさ)・スミニャック(利便)で暮らしの性格が大きく変わります(現地相場/2026年7月時点)。
「バリ島に住む」と一口に言っても、エリアで生活はまったく別物です。3つの主要エリアは、向いている人がはっきり分かれます。
主要3エリアの性格と家賃の目安
- 特徴
- カフェ・コワーキングが多く、デジタルワーカーや若年層に人気
- 家賃の目安
- US$700〜1,500/月
- 注意
- 渋滞と観光地化が進んでいる
- 特徴
- 山側の落ち着いたエリアで、ヨガ・長期滞在文化が根付く
- 家賃の目安
- US$500〜1,000/月。郊外ならUS$300〜600も
- 注意
- 静けさ重視の人向き。利便性は中心部に劣る
- 特徴
- 飲食・買い物が便利な観光の中心
- 家賃の目安
- チャングー同等以上
- 注意
- 賑やかで、静けさは弱め
図:バリ島移住の主要3エリアの特徴と家賃の目安(2026年7月時点の現地相場)
エリア別の向き不向き
- チャングー:カフェ・コワーキングが多く、デジタルワーカーや若年層に人気。家賃はUS$700〜1,500/月が目安。渋滞と観光地化が進む点は注意
- ウブド:山側の落ち着いたエリアで、ヨガ・長期滞在文化が根付く。家賃はUS$500〜1,000/月、郊外ならUS$300〜600も。静けさ重視の人向き
- スミニャック:飲食・買い物が便利な観光の中心。利便性は高いが、家賃はチャングー同等以上で、静けさは弱め
サポートの現場でも、ノマド前提でチャングー、静かな長期滞在でウブド、という選び方が定番でした。短期で複数エリアに住んでから決めると失敗が減ります。
複数の都市を横並びで比べたい方は東南アジア デジタルノマドおすすめ都市5選で、バリ島以外の選択肢も確認できます。
バリ島移住の現実|雨季・インフラ・医療の注意点
先に結論です。バリ島移住では、雨季・停電や断水・医療体制という「南国の現実」を先に知っておくことが失敗を防ぎます(現地事情/2026年7月時点)。
写真で見る常夏のイメージと、実際に暮らす生活は別です。ここを軽視すると、移住後の後悔につながりやすくなります。
知っておきたい3つの現実
- 雨季:おおむね11〜3月が雨季、4〜10月が乾季とされます。雨季はスコールや洪水、湿気によるカビに悩まされることがあります
- インフラ:停電・断水が起きることがあり、ネット回線も地域差が大きめ。自宅ネットは月3,000円程度が目安ですが、安定度はエリアで差があります
- 医療:高度な治療は都市部の私立病院や国外搬送になる場合があります。海外医療保険はほぼ必須で、費用も生活費に含めて考えます
治安・災害・感染症などの最新情報は、渡航前に外務省 海外安全ホームページで確認してください。移住前後にやることの全体像は東南アジア移住の手順と費用で整理しています。
バリ島移住に向く人・向かない人
先に結論です。バリ島移住は、海外の収入源や資産があり、南国の緩さと現実に順応できる人に向きます(2026年7月時点)。
魅力と大変さは表裏一体です。自分の状況と照らして、無理のない選択かを確かめておきます。
ここまでを踏まえ、バリ島移住が向きやすい人と、慎重に考えたい人を並べます。
向きやすい人と、慎重に考えたい人
- 収入
- 海外の収入源・資産・年金がある
- 気候・インフラ
- 暑さ・雨季・停電に順応できる
- 医療
- 私費の医療・保険を用意できる
- 姿勢
- 現地の緩さを楽しめる
- 収入
- 現地就労で稼ぐ前提で考えている
- 気候・インフラ
- 日本並みのインフラが必須
- 医療
- 日本並みの医療が必須
- 姿勢
- 制度変更に振り回されたくない/資金の余裕が乏しい
図:バリ島移住が向きやすい人と、慎重に考えたい人の整理(2026年7月時点)
- 向きやすい人:海外の収入源・資産・年金がある/暑さ・雨季・停電に順応できる/私費の医療・保険を用意できる/現地の緩さを楽しめる
- 慎重に考えたい人:現地就労で稼ぐ前提で考えている/日本並みの医療・インフラが必須/制度変更に振り回されたくない/資金の余裕が乏しい
現地就労はビザのハードルが高く、「バリ島で仕事を見つけて暮らす」前提は現実的ではない場合が多いです。海外に収入源を持ったうえで移住する形が、いちばん無理がありません。
なお、住民票を抜いて移住する場合は税金や社会保険の扱いも変わります。日本側の手続きは海外転出届の出し方と必要なもので確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q1:バリ島移住にはどのビザが必要ですか?
滞在の目的で分かれます。数か月のお試しなら訪問ビザ(VOA/旧B211A系)、長期なら資金要件のセカンドホーム(E33)、60歳以上ならリタイアメント(E33F)、海外リモート勤務ならリモートワーカー(E33G)が一般的な入口です。訪問ビザでは現地就労はできません。インドネシアの制度は変更が速いため、申請前に移民局の最新情報を確認してください(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
Q2:バリ島移住の生活費は月いくらですか?
単身で月10万円台〜が現実的な目安で、住居と暮らし方で大きく動きます。家賃はエリア差が大きく、スミニャックやチャングーはUS$700〜1,500/月、ウブドはUS$500〜1,000/月が目安です。食事はワルン中心なら安く、カフェや輸入食材中心だと日本並みに近づきます。海外医療保険の費用も忘れずに織り込んでください(現地相場/2026年7月時点)。
Q3:バリ島でビザなし・ビザ免除で移住できますか?
できません。2026年7月時点、日本国籍者向けのビザ免除は停止されており、短期の観光でも到着ビザ(VOA/e-VOA)などの取得が必要とされています。まして移住のような長期滞在は、目的に応じた長期ビザが前提です。古い在住ブログには「ビザ免除で入れる」旨の記述が残ることがあるため、必ず移民局の最新情報を確認してください(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
Q4:バリ島移住におすすめのエリアはどこですか?
暮らし方で選びます。デジタルワーカーはチャングー、静けさや長期滞在はウブド、利便性はスミニャックが定番です。チャングーはカフェ・コワーキングが充実する一方で渋滞が課題、ウブドは自然が豊かで郊外なら家賃も抑えやすい、スミニャックは便利だが賑やかです。短期で複数エリアに住んでから決めると失敗が減ります(現地相場/2026年7月時点)。
Q5:バリ島で働きながら移住することはできますか?
海外の企業やクライアント向けにリモートで働くなら、リモートワーカービザ(E33G)が選択肢になります。年収US$60,000以上などの要件があり、収入はインドネシア国外から得ている必要があるとされています。一方、現地企業で就労するには就労ビザ・KITASなどが必要でハードルが高めです。税務の扱いも滞在日数で変わるため、事前に確認してください(インドネシア移民局/2026年7月時点)。
まとめ|バリ島移住はビザと現実を先に押さえる
- バリ島移住のビザは訪問ビザ・セカンドホーム・リタイアメント・リモートワーカーの4ルート
- 選ぶ基準は目的・資金・年齢・収入源の4つ
- 生活費は単身で月10万円台〜、住居とエリアで大きく動く
- エリアはチャングー・ウブド・スミニャックで暮らしの性格が変わる
- インドネシアのビザ制度は変更が特に速い=必ず移民局の一次情報で確認する
バリ島移住は、常夏の魅力と「制度・医療・インフラの現実」の両方を知って初めて、無理のない計画になります。まず目的からビザを選び、生活費と現実を織り込み、向き不向きを確かめる——この順で進めると、憧れだけで動くより失敗がぐっと減ります。
そして最後にもう一度。インドネシアのビザは要件・区分の改定が続いています。数値は2026年7月時点の目安として扱い、実際の申請は移民局・大使館の最新情報で確認してください。
免責事項
※本記事は一般的な情報を整理した参考情報であり、ビザ・在留資格・税務・保険等の個別の判断は必ずインドネシア移民局・在インドネシア日本国大使館・外務省・各専門窓口の公式情報をご確認ください。記載の制度・要件・費用は2026年7月時点の公開情報および現地相場を参考にしており、取り扱いは制度改定・為替・個人の事情により異なります。

